- 退職代行を看護師にはオススメできない理由がわかる
- 退職代行を使うことが合っているケースがわかる
- 退職代行を活用するときの注意点がわかる
助産師のひーちゃんと申します。
退職を考えている看護師さんの参考になればと思います。
退職代行とは?概要について解説
退職代行とは、
- 退職の連絡・手続きを代行
- 業者によって内容や金額は異なり、3〜5万円程度
「退職する際のいざこざが面倒」、「辞めたいと伝えているのに全然辞めさせてくれない」場合などに、第3者が入ることで事務的に手続きを進めてくれます。
利用方法:
- 退職業者に連絡をする
- 退職に向けて準備をする
(荷物を持ち帰る・引き継ぎ準備をするなど) - 退職業者が職場に連絡する
- 退職届などの書類が送られてくるため、記入して提出する
最近ではメディアでも取り上げられ、認知度が高まっています。
看護師でも利用でき、数は少ないですが実際に利用した人の声も聞かれます。
看護師は「退職代行の利用」がオススメできない現状があります。
利用をオススメできない理由・利用する際の注意点についてお伝えします。
退職代行をオススメしない理由
看護職は世界が狭い
・研修などで顔を合わせることがある
一つの職場を離れても同じ業界で働いていると、顔を合わせることはよくあります。
地域が離れたとしても、学会や研修会などでは全国から集まってきます。
私も同じ研修に前の職場の同僚が参加していたことがありました。
他の企業だとライバル企業と研修会をすることはないと思いますが、看護師を継続する場合は注意が必要です。
・新しい職場で前の職場の知り合いがいる
看護師は資格を持った仕事であることから退職した後も同じ業界で働く方が多いです。
また、看護学校や大学の看護学科を卒業すると一般企業に勤めている人に比べて、学校の同期が同じ職場であったり、近くの病院で働いていることがよくあります。
地元ですと、
この間研修に行ったら〇〇ちゃんがいたよー
卒業後10年以上経ってから学校の同期とばったり・・・
なんてことがよくあります。
そのため、「退職代行を使って退職した」という噂が広まってしまうと、その後の人間関係で嫌な思いをする可能性もあります。
私は、
・新しい職場で前の職場の同僚の知り合いがいたこと2回
・新しい職場に前の職場の同僚が転職してきたこと3回
看護師同士だけではなく、看護師と医師の繋がりも。
新しい職場に就職する前に趣味など私の個人情報が筒抜けだったこともありました…
できるだけ円満な関係を同期や仲の良い同僚とだけでも継続できる方が、顔を合わせたときや同じ地域で再就職するときに気を使わなくてすみます。
将来頼れる可能性がなくなってしまう
良好な関係で辞められることで、いつか頼れる場合があります。
紹介で転職をする看護師も多くいます。
私も以前の同僚に仕事を紹介してもらったことがあります。
人が足りないから少し手伝いに来てくれない?
今働いているところがいいから一緒に働かない?
同じ職場に戻ることはなくても、転職を考えたときに繋がりが多いほど選択肢が広がります。
職場のスタッフ全体との関係が悪い場合は気にしなくても良いですが、
こんな理由でやめてもいいのかな…なんとなく言いにくいなあ…
急にやめるって言ったら迷惑かなあ…
「少し言いにくい」という場合は、退職代行を利用せずに関係性を保っておくことをオススメします。
将来的に頼れることがあるので、可能性を狭めないでおくことが自分のためになります。
退職代行が役立つ人・活用するときの注意点
退職代行を活用してもメリットがある場合はこのようなときです。
- 退職希望を受け入れてもらえない
- 直接伝えることが辛い
- 看護職以外の業種に転職をする方
退職したい意向を伝えているのに取り合ってくれない…
訴えると言われた…
このような場合は退職代行を活用することを考えていいと思います。
私たちは仕事場を自分で選択をする自由を持っています。
そのため、
「退職の希望」を受け入れてもらえないような職場で「退職代行」は一つの選択肢となります。
利用する際の注意点
・安全な業者を利用する
ポイントは、弁護士か労働組合が行っている業者です。
なぜなら、
「交渉」をできるのは弁護士か労働組合のみだからです。
一般企業ですと「交渉」ではなく「お願い」になってしまいます。
そのため、「失敗する」「職場に訴えられる」リスクがあります。
「交渉をしてもらう」ということは退職を代行してもらう際には大切になってきます。
例えば、
退職をする時は2週間前までに「辞めます」と伝えないといけません。
有給が10日以上残っていれば、即日で辞める交渉をしてくれたり・退職金の交渉もしてくれます。
料金は、少し高めになりますが、確実に辞められる・交渉をしてくれる業者を利用しましょう。
金額は、労働組合や弁護士の方が高額になります。
労働組合が25,000〜50,000円、弁護士が50,000〜70,000円程度です。
・できるだけ繁忙期を避ける
看護師は年中忙しく、繁忙期というのはないことも多いです。
しかし、新人が入ってきたばかりの4月や退職者が多い3月などは避けた方が無難です。
※どうしても辛い場合は無理に引き伸ばす必要はありません。
・引き継ぎが必要な場合は準備をしておく
看護師の毎日の業務では、大きな引き継ぎは少ないかもしれませんが、役職や係を持っている場合は、引き継ぎ準備が必要です。
自分が重要な役割をになっていた場合、そのままやめてしまって損失が出た場合に訴えられるリスクも減らすことができます。
- 受け持ち患者の情報
- 委員会、係の業務
- 役職のある方の業務内容
※診断書を安易にもらわない
心が潰されそうなときに「診断書をもらってやめる」という選択をする人もいます。
本当に心が辛い時はもちろん利用するべきです。
しかし安易に利用してしまうと、
- 次の就職の時に影響してしまう
- 精神疾患の診断を受けると保険に入るときなどに負担に
「仕事を辞める・休む」ために診断を受けることは注意が必要です。
退職方法は自分に一番いい方法を
自分で伝えることで、人間関係を保っておくことで看護師業界で働き続けるときに負担を減らすことができます。
そのため、安易に退職代行を利用することはオススメできません。
でも…
- 辛い職場で我慢して働き続けることはしないでください!
- 他にも職場はたくさんあります!
- 看護師以外にもいろいろな働き方があります!
私みたいに看護師から少し離れることで、また看護師として働きたくなる人もいます♪
「退職をする」という選択肢は誰でも持っていていいと思います。
自分を大切にしてくださいね。
自分を大切にして、心と体を壊さないで一番いい選択を皆さんができればと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。