看護師さん・助産師さんが自分に合った働き方を見つけて楽しく働けるお手伝いをしている応援ブログです♪
助産師のひーちゃんと申します♪
一緒に自分に合った働き方を見つけていきましょう。
今回は、「コミュニケーションで自分を傷つけない考え方」についてです。
★患者指導でネガティブな気持ちにならない考え方が分かる
★コミュニケーションが上手になる考え方と具体的な使い方が分かる
患者指導でネガティブな感情を持っていませんか?
栄養指導や運動指導、退院後の生活指導…
患者さんへの指導でイライラしたりモヤモヤしたりという経験はありませんか?
例えば、
★食事指導をしたのに、守ってくれない…
★安静にしてもらいたいのに、すぐ動いちゃう…
★授乳指導をしたのに、全然時間通りにしてくれない…
ネガティブな気持ちになって落ち込んだことはありませんか?
私も以前はよくありました。
保健指導のときに…
この方法の方がいいのに、何で聞いてもらえないんだろう…
今やっておかないと、退院してから困るのになぁ…
コミュニケーション技術については学んだことがある方も多いと思います。
コミュニケーション技術の基本:
★患者さんの話を傾聴をしよう
★患者さんの想いを聞いて指導内容を考えよう
★指導的に関わるのではなく一緒に考えていこう
これらのコミュニケーション技術は患者さんにとって大切です。
しかし、私たち看護師の気持ちを支えるものではありません。
患者さんから否定的な言葉をもらうとモヤモヤした気持ちに…
こちらの思いを受け取ってもらえないと残念に感じることもありますよね。
ネガティブな気持ちを抱えたときに役立つ思考法があります。
「インサイド・アウト」
「影響の輪・関心の輪」
私はこの2つ思考法をもって患者さんと関わることで、自分の気持ちの中にモヤモヤを感じることが減りました♪
患者さんとの関わりで「モヤモヤするー」「もっとちゃんと聞いてほしいよー」と思っている方の気持ちが楽になって、仕事の辛さが減ると思います。
最後まで読んで、明日からの仕事で実践してみてください♪
二つの思考法と現場での使い方
インサイド・アウトで考えると人のせいにしなくなる
紹介する2つの思考法は「7つの習慣」という書籍で紹介されています。
この考え方は有名なのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
「7つの習慣」は人間を連続した成長に導く
出典:まんがでわかる 7つの習慣
書籍で著者は、7つの習慣を心がけて生活することが人間の成長のために大切であると伝えています。
「インサイド・アウト」はその7つの習慣の根底にある考え方で、すべての土台となります。
インサイド・アウト
ものごとの見方を変えてインサイド(自分の内面)に気をつけることで行動や結果が変わること。
その逆が「アウトサイド・イン」
他人や組織・環境など自分の外側(アウトサイド)が変わらないと結果は変わらないという考え方。
私たちは、ものごとの良し悪しを考える時に自分の基準で判断してしまいます。
学校で習ってきたことだから正しい!
エビデンスで結果が出ているから、間違っていない!
確かに、この考え方も一つの正解です。
しかし、受け取る側にもそれぞれの正解があります。
正しいかは別にどっちでもいいの、今は何もしたくないんだよ…
今は仕事が忙しいから、自分のことに構ってる暇はないの!
患者さんと接する時、自分の正義を押し付けていませんか?
私は以前、自分の想いを押し付けてしまっていました・・・
例えば、授乳の練習をするときに、
母乳育児は最初に頑張らないと後で大変だから頑張ろう!
しかし、思いは通じず、
疲れたから寝たいです…ミルクをあげておいてください。
自分の熱い気持ちが伝わらなくて、モヤモヤしていました。
この考え方をインサイド・アウトで考えると・・・
ものごとへの見方:
★患者さんの目標(求める結果)は知ってて行動した?
★自分の伝え方は正しかった?
★もっと目標に合わせた提案内容はなかった?
すべて自分の行動や思考などを中心とした自分をより良くするための振り返りをします。
★患者さんの今求めるものは「休息」であり、退院後まで気持ちが回っていないと考える。
★疲れ切ったタイミングで伝えるのではなく、事前に情報提供をしておくべきだった。
★少し休息をしてもらった後に再度説明をしてみる。
大切なことは「自分の考え方・行動」に目を向ける
相手の行動ばかりに意識を向けて、
患者さんがしっかり考えてくれなかったから、良い結果が出なかった…
相手の行動ばかりに目を向けて考えていると、いつになっても結果は変わらないんです。
自分の考え方や気持ちなど自分の内面に意識を向けて…
もっと自分の行動で出来ることは無いかな?
自分の行動を変えて、別の伝え方をしたら伝わったんじゃないかな?
と考えると、自分の行動も変わってきます。
自分に集中できると、相手のせいにして動けなくなることが減り、新たな提案や行動に繋がります。
自分の行動が変わると結果も変わる!
「影響の輪」に意識を向けると楽になる
おススメの思考法の2つ目は「影響の輪に集中して主体的に行動する」です。
コミュニケーションをとるうえで、相手の行動や意見に振り回されない考え方がもう一つあります。
この思考法に大きくかかわる言葉が2つ。
「関心の輪」と「影響の輪」
この考え方も「7つの習慣」一つ目の習慣として紹介されている「1、主体的である」の中で語られています。
関心の輪・影響の輪とは何?
関心の輪:
自分が興味を持っているすべてのこと。
自分ではどうしようもないこと。
影響の輪:
自分が影響を与えられるもの。
例えば…
「関心の輪」に入るもの:
★指導後の患者さんの反応、行動
★頑張った後に給料を上げてもらえるかどうか
★研修資料を作成した後の先輩の反応
「関心の輪」に入るものは、自分で結果を変えることが出来ません。
「影響の輪」に入るもの:
★食事指導・退院指導の内容の変更、指導のタイミングの変更
★給料を上げるために転職をする
★研修資料の内容を変更すること・少しでも早く作って確認する先輩の負担を減らすこと
「影響の輪」に入るものは、自分で影響を与えて変化させていくことが出来ます。
「関心の輪」ばかりに目がいってしまうと結果を変えることができず、自分で変えられないことばかりだと嫌になってしまいます。
この考え方の重要なことは、
「関心の輪」ではなく「影響の輪」に目を向けて、主体的に変えていこう
という考え方です。
患者指導の中で、
指導内容・指導のタイミング・伝え方は「影響の輪」
患者さんの反応・実際に行動してくれるかは「関心の輪」
もちろん患者さんの反応をもとに指導内容を変更・修正することは必要です。
大切なことは修正をするときの考え方です。
「なんで聞いてくれないの…」「どうして分かってくれないの?」と相手の反応に落ち込む必要はありません。
患者がこんな反応するという事は、こんな風に修正した方がいいのかな
自分ですぐに変えられる考えや行動に集中しましょう。
先ほど紹介した「インサイド・アウト」と根本的な考え方は一緒です。
同じ状況でも考え方・見方が変わるだけで、自分の感情も変わってきます。
落ち着いた気持ちで患者さんと接することで、患者さんの受け取り方も変わってきます♪
患者さんを癒すだけではなく、自分の心も癒して辛いと感じない働き方を探していきましょう。
二つの思考法で患者指導を前向きに実施できる
相手の価値観を変えることは簡単にはできません。
相手の行動を変えるのは、とても難しいです。
大切なことは、
★相手を変えることに集中するのではなく、自分を変えることに集中。
★考えが変わると行動も変わる。
★行動が変わると結果が変わる。
自分が行動を変えた後、相手が行動を変えるかどうかは「関心の輪」の範囲です。
自分で変えることが出来る「影響の輪」に集中して行動することが大切。
「影響の輪」の及ぶ範囲で行動し続けることで、結果が少しずつ変わってくる可能性があります。
「インサイド・アウト」「影響の輪に集中する」この二つの思考法を大切にしてみましょう。
きっと気持ちが楽になると思います。
毎日の疲れが少しでも減って、笑顔でいられる時間が増えますように…
参考図書
この考え方に興味を持った方・もっと詳しく知りたい方は、ぜひ書籍も読んでみてください。
活字が苦手な方はマンガ版もあります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
看護師の皆さんの心の負担を少しでも軽くなるお手伝いができるようなブログを目指しています。
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