- 新人看護師がやっておくと将来役立つことがわかる
- 転職までに準備しておいた方がいいことがわかる
助産師のひーちゃんと申します。
私も「新人のうちにやっておけばよかった…」ことがあります。
皆さんが将来に向けて今のうちから行動できるお手伝いができればと思います♪
将来後悔しないために考えておくこと
新人のうちから行っておいた方がいいこと:
- 新人のうちに聞いておく・経験しておく
- 経験したことはまとめておく
- 自分の強みをみつけておく
- エビデンスを常に考える
新人のうちに色々聞いておく・経験しておく
理由:
- 新人は丁寧に教えてもらえる
- ちゃんと確認すると信頼してもらえる
- 注意されても同じ失敗をしなければ大丈夫
- だんだんと聞きにくくなる
新人のうちは先輩が注意してみてくれています。
できていなかったり間違っていると指導をしてくれます。
この期間のうちにたくさん経験して、たくさん失敗しておく方が絶対にいいです。
失敗したくないからと逃げていると、経験を積めません。
こんなことも知らないなんて恥ずかしくて言えない…
もっと早いうちにたくさん経験しておけばよかった…
最初の頃に逃げているとこのようになってしまいます。
- ここまでやったのですが、次がわかりません。
- これであってますか?
- これは経験したことがないので、やりたいです!
積極的に行くと先輩からもやる気のある子だと認識してもらえるので教えてもらいやすいです。
以前、看護学生の実習で…
せっかくだし、やってみようか。
と聞いたら、
私、この科には興味がないので大丈夫です。
と、こちらがびっくりする返しをされたことがあります。
「やる気のない人」認定をされてしまうと、先輩からも丁寧に教えてもらえなくなってしまいます。
年数が経ってしまうと「こんなことも知らないのって思われそうだな…」と聞きにくくなります。
新人のうちにできるだけ多くの経験をしておくと将来の自分がとても楽になります!
経験の幅を広げる
聞くだけではなく、経験することも大切です。
私が新人で就職したのは総合病院でした。
短期間で他の病棟に研修に行く制度がありましたが、行っているときは「興味ないしつまらないな〜」と思っていました。
今振り返ると、他の病棟の業務に触れる・新しい技術の経験を積めるなど貴重な経験でした。
個人病院に行くと、他の病棟や多種多様な疾患を見ることが少なくなりやすいです。
新人のうちに自分の興味のある分野だけに絞るのではなく、幅広く経験しておくことでより自分にできることや考え方が広がります。
興味がない分野、関係がないと思っていたことも最終的には自分の興味がある分野に繋がってくることがよくあります♪
例えば、
私は助産師なので産科がメインで働いています。
新人の頃に婦人科を含めた混合病棟で働いていたので、
- 抗がん剤治療の患者さん
→副作用などさまざまな症状に対する対処方法・点滴管理
- 緩和ケアの患者さん
→心のケア・家族ケア、安静度の高い患者さんの褥瘡ケア
- 婦人科の手術を受ける患者さん
→術後管理について
産科の患者さんは基本的に自分で動ける患者さんが多く、体交などの援助は少ないです。
しかし、術後や切迫入院で安静度が高い患者さんなどのケアでも経験がいきてきます。
自分の興味があることをより深めていくことも大切ですが、幅広く経験をしておくことが将来の自分を助けてくれます。
オススメの行動・考え方:
- 経験できることは積極的に行く
- わからない、できないことは隠さずはっきり伝える
- 全部を聞かずにできるところまでは自分で調べて、わからないところだけを聞く
経験したことはまとめておく
経験することも大切ですが、それをまとめる・振り返ることも大切です。
理由:
- 何ができるか把握しておかないと自分に足りないものがわからない
- 転職などのときに自分の強みが把握できない
- まとめてやろうとすると後で大変な思いをする
自分のできることを明らかにする
職場によっては「自分の振り返りシート」などでこれまでの経験内容をまとめている職場もあります。
振り返り用紙などがない場合は、これまでどんなことを経験したかを簡単で大丈夫なのでまとめておくことをオススメします。
具体的に数でどのくらい経験があるか示すことができると転職をする際にアピールできます。
3年間産科病棟で妊婦さんや産褥ケアに携わりました。
3年間で分娩介助が250件、産褥の継続受け持ち30人、助産師外来が200人担当した経験があります。
この2人の内容では明らかに後者の方が説得力がありますよね。
転職しようと考えてから、過去のデータを見直すのはとっても大変ですし、記録の種類によっては見直しができないこともあります。
最初のうちからこまめにまとめておくことをオススメします。
振り返りをして自分の足りていないことを知る
経験したことをまとめると「何が経験できていないか」「不足していること」がわかります。
穴埋めを積極的にすることで、将来自分が先輩になったときに苦労しなくて済みます。
- 経験したことがあるだけでなく、自信を持ってできるか・しっかり理解しているかが重要
- 職場で求められているものではなく、自分がなりたい姿に対して不足しているものを考える
どんなに回数では経験していても「自分が自信を持ってできる」となっていなければ、経験としては不足していると考えます。
ただ経験した回数をまとめるのではなく、自分の気持ち・周囲の反応なども合わせて振り返りをすることをオススメします。
最終的になりたい目標によっても不足しているものは違います。
- 今の職場で働き続けること
- 昇進すること
- 他の職場に移動して別の分野も知りたい
- 今の経験をもとに新たな挑戦をしたい
自分にあった目標は何か考えるためには、自分を知ることをしっかりしてから目標設定をしていきましょう。
自分の強みをみつけておく
前の項目でお伝えした「振り返りをする」「自分の目標を考える」ことにも繋がります。
自分の強みを見つけるメリット:
- 自分にあった働き方がわかる
- 仕事で辛いと感じにくくなる
- 転職の時にアピールできる
- 自分に自信が持てる
得意なこと
すきなこと
大切にしていること
この3つをはっきりさせておくことで自分に合った職場を見つけることができます。
エビデンスを常に考える
職場のルールというものはどこにでもあります。
医療はエビデンスをもとに行っていくものなので、基本的にはどこに行っても一緒ということが普通なのですが、絶対にそうとは限りません。
- 病院や働いているスタッフの考え方によって、病院独自のルールがあることが多い
- 独自のルールがエビデンス・最新のデータには合っていない場合も
そんな時に自分はどう考えるかが重要です。
どんなに正しくても一人の力で周りを変えることは難しいです。
どんなに言っても変えてくれない…最悪な職場だ…
こんなふうに考えていると自分が辛くなってしまうだけです。
小さなことでも周りを変えるのではなく、自分が変わることに意識を向けることが重要です。
- 常に自分は情報を仕入れて最新のエビデンスを知るために学習を続ける
- 自分ができる範囲で行動してみる
- 受け入れられない場合は転職など自分の働き方を考える
「ルールがこれだから」という理由だけで業務をこなしていると、他の職場に行った時に動けなかったり、何かあった時に自分を守れなくなります。
言われたからやりましたでは何かあったときに大変です。
責任を取るのは自分です。自分の身は自分で守りましょう。
- 新しいエビデンスを知る
- 一つの職場になれすぎない
- 言われたからではなく、自分で考えて行動する
新人のうちは「やらないといけないこと」も多いため、毎日の業務でいっぱいになりやすいと思います。
そんな中で、1日に10分・1週間に30分だけでも将来に向けて時間をかけて考えられると数年後が大きく変わってきます。
自分の将来を良くするために、少しずつ今を変えていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。